信州読書会 書評と備忘録

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2013年07月25日

小泉政権 −非情の歳月 佐野眞一 文春文庫

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足で稼ぐノンフィクション作家、佐野真一が小泉純一郎の周辺に迫った書。
飯島秘書官、田中真紀子、姉の小泉信子という小泉前総理を支えた人々の新事実が明らかになる。


飯島秘書官の不遇な生い立ち、
立花隆の「政治と情念 」にも触れられていない
田中真紀子の周辺情報、自民党離党後の近況、地元での評判
そして、マスコミに決して姿を現さない「奥の院」小泉信子と小泉を支える「女系一家」の実態が明らかにされている。


特に小泉の一番上の姉道子の夫、義兄竹本公輔に関する事実はスリリング。



この辺はほとんど探偵小説みたいな感じだ。
とにかく周辺人物をすべて取材にまわるというドブ板的手法が佐野作品の魅力だろう。
ただ、佐野氏自身が、取材相手に感情移入しそうになる手前で、
踏みとどまるという、一連の逡巡もいいかげんお約束になってきたと感じる。
(あと佐野氏が、異形※武田泰淳とか婦系図※泉鏡花とか、
純文学作品を連想させる惹句を仰々しく連発するのも、ちょっと飽きてきた。)


飯島秘書官以外は、本人へのインタビューがないというのも
小泉政権の救いがたい暗部を示唆していて気味が悪い。



追記
この感想書いて7年経ちました。
もっといろいろな政治的真実を知りました。


佐野眞一のノンフィクションはもう読まないけど、
書けるギリギリのラインで仕事するっていうのはつらいですね。

書店で買えるノンフィクションなんか全部つまらないですよ。
買うだけ無駄です。

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posted by 信州読書会 宮澤 at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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