信州読書会 書評と備忘録

世界文学・純文学・ノンフィクションの書評と映画の感想です。長野市では毎週土曜日に読書会を行っています。 スカイプで読書会を行っています。詳しくはこちら → 『信州読書会』 
Facebookページ
『信州読書会』 
YouTubeチャンネル
YouTubeチャンネル「信州読書会」
*メールアドレス
名前

 

2013年07月25日

桜の園・三人姉妹 チェーホフ 新潮文庫

sponsored link







★「桜の園」あらすじ
夫に死に別れ、七歳の息子が川で溺死するという
相次ぐ不幸に見舞われたラネーフスカヤ夫人。
彼女は恋人とパリに出かけ、心の傷を忘れるために
放蕩三昧の日々を過ごすが、恋人に捨てられ、
借金を背負って再びロシアに戻る。
すると、広大な桜の園に象徴される先祖代々の領地は競売にかけられていた。

★感想
没落貴族の悲劇が、喜劇的に取り扱われた戯曲。
貴族的な人物は実は出て来ない。
従僕も貴族も同じ平面で語り合う、社会主義的な作品。
そもそもロシアの貴族は田舎臭いので
会話にエスプリも教養もない。


劇的なことはついぞ起こらないが、
登場人物はみんなとぼけていて、明るくユーモラスである。
その辺が、戯曲の楽しみどころではある。



解説の池田健太郎氏の指摘によると
小説「知人の家で」と「いいなずけ」が下敷きになっているという。
チェーホフのミニマリズムを味わえる。


名訳の誉れ高い神西清訳でチェーホフの哀愁を楽しんでみては。


桜の園・三人姉妹 (新潮文庫)


sponsored link



ラベル:チェーホフ
posted by 信州読書会 宮澤 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。