信州読書会 書評と備忘録

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2013年07月25日

鎖を解かれたプロメテウス シェリー 岩波文庫


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★あらすじ
人類に火を与えたためにジュピター(ゼウス)の怒りを買い、
岩に鎖でつながれたプロメテウス。
彼を支持する太陽神オケアノスの娘たちパンテアとイオネーと
対話を交わし、女神アシアと愛を語らい愛に目覚める。
寛大な愛によって、王座を追われたジュピターと和解し
(というかアシアとの愛にかまけてどうでもよくなったのか?)
ヘラクレスに鎖を解かれる。
様々な神による愛の讃歌によって終わる。


★感想
イギリスのイケメンロマン派詩人シェリーによる
アイスキュロスの『縛られたプロメーテウス』の続編。



新約聖書にならい、プロメテウスの受苦が
イエスの受難と重ねあわされてる。
ダンテの『神曲』の影響も濃い。


戯曲ではなく詩。なので、ほとんどストーリーの展開はなし。
登場する神々が多すぎて何の話かもよくわからなかった。



コロスの合唱が中心の詩篇といっていいかも。
プロメテウスもほとんど出番なし。
とりあえずプロメテウスが女神らにもてもてだった印象はある。
キリスト教徒になったプロメテウスが
デルゴルモンというもうひとりの悪役の出現によって
王座を奪われたジュピターの苦悩を理解して
愛によって許すみたいな話だったと思う(たぶん)
アイスキュロスにあったプロメテウスの力強さユーモアは一切ない。


ロマン派的な錯綜としたイメージの森の中で
暗く湿った、寒々とした世界観が表現されている。
作品自体に日照不足という印象が強い。

ロマン派の詩想に育まれた、もやもやっとした愛が
ひたすら歌いあげられているところが、
読んでいて心地よいといえば心地よい。のか?わからん。


鎖を解かれたプロメテウス (岩波文庫)



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posted by 信州読書会 宮澤 at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | イギリス文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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