信州読書会 書評と備忘録

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2013年06月15日

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離


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★あらすじ
アメリカ人の青年ジェシーとフランス人の女性セリーヌは
ユーロトレインの車内で、知り合い、意気投合する。


途中下車して、ジェシーが翌朝の9時30分の飛行機に搭乗するまでの
一夜をウイーンを散歩しながら過ごし、ふたりは淡い恋に落ちる。


早朝の別れ際に、6ヶ月後に再会することを約束し、
ふたりはそれぞれ、帰途の眠りにつく。



★感想
9年後の再会の映画『ビフォア・サンセット』を先に観ていたので、
先ず、イーサン・ホークとジュリー・デルピーの若さに驚く。


占い師に『人生のもどかしさを受け入れなさい』と忠告されるような
ジュリー・デルピーの、意固地なところが痛々しかった。


知性のあふれる女性ゆえに、9年後もなんだか
人生のもどかしさの中で生きており、お気の毒である。


電車の中で『マダム・エドワルダ』を読んでいる時点で、不幸な女性だと思う。



その後、イーサン・ホークに向かって、占い師に対する態度が気に入らない
と突っかかってゆくあたりは、占い師の忠告が図星ゆえの、八つ当たりという感じもした。


イーサン・ホークが占い師を馬鹿にしたのは、ジュリー・デルピーに対する
フォローのような気がしたのだか、そういう風に受け取れない
意固地なところがとこが、なんだかなあという感じである。


もっとも、これは私が男性の立場で見ているからだろう。


河岸で倒れこんでいる詩人の詩句を、
ミルクセーキを当てはめただけじゃないかと揶揄する


イーサン・ホークの態度のほうが、問題じゃないかと思った。


イーサン・ホークが自分を13才の少年のように感じるといい、
太陽を背に庭に水を撒いている時に、死んだ祖母の幻に出逢ったという話を
まじめにするのだが、こういう話は子供っぽいと誤解を受けるであろうから
平素はなかなか、人には語りがたいものだと思う。



そういう話を、茶化さずに語れるところに彼の誠実さとロマンティシズムを感じ、
ジュリー・デルピーの前で、無理に大人っぽく振舞わないところに、
えらく感心してしまった。アメリカ人にもこういう素直でいい奴がいるらしい。

まあ、でも、半年後に来ないわけですよ。かの人は。


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posted by 信州読書会 宮澤 at 14:18| Comment(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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