信州読書会 書評と備忘録

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2013年06月15日

ドリーマーズ


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★あらすじ
パリに留学してきたカリフォルニア出身のボンクラ学生マシューは
友達も作らずシネマテークに入り浸る日々を過ごしていた。


しかし、マルロー文化相にシネマテークの支配人ラングロアが解任され、
シネフィルによってシネマテークは封鎖される。


その騒動のさなかに、マシューはイザベルとテオという
シネフィルのおしゃれ双子姉弟に出会い、映画議論を戦わせ仲良しになる。



親父がゴダール似の大村崑、お袋がアンナ・カリーナという
イビツな家庭に育ったそのおしゃれ双子は、やはり退廃しており、
マシューは、彼らの両親の長期旅行を機に、自宅に招かれ三人で


無軌道きわまるぐちゃぐちゃの共同生活を営む。



★感想
エッフェル塔の“カメラストーラ”から始まるあたりは
『暗殺の森』を思い出して思わず息を呑んだが、
3人でルーブル美術館をかけっこし始めたあたりから2倍速で観た。



『ショック集団』『勝手にしやがれ』『はなればなれに』
『クリスチナ女王』『フリークス』などなどの名場面が引用され、
シネフィル特有の映画ミニクイズがちりばめられているが
おびただしい引用のどれひとつとして、センスがない。



ベルトルッチがボケたせいなのか、観客をなめているせいなのか正直不明。



最後にイザベルがガス管を加えて川端康成みたいに死ぬのかと思いきや、
『少女ムシェット』のラストシーンが引用され相当に鼻白む。


テオが、ジャン=クロード・ブリアリに似ていて良かったが、
イザベル役のエヴァ・グリーンは外タレエジプト人フィフィ似ていて萎える。


ベルトルッチは『ゴダールの映画史』を真似したかったのだと思う。
それだけは痛いほどよくわかったが、もうコイツは終わってるなと思った。


しかし巨匠が晩節を汚しても、腐してはいけないのがもっともな節度ではある。
観客は殿のご乱心をやんわりと諌めるような寛大さと忍耐を試される。
そういう意味で、ベルトルッチファンの踏み絵となるような駄作。

ドリーマーズ 特別版 ~R-18ヴァージョン~ [DVD]


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posted by 信州読書会 宮澤 at 14:15| Comment(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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