信州読書会 書評と備忘録

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2013年06月15日

仏弟子の告白 中村元訳 岩波文庫



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ブッダの弟子達の告白を詩としてまとめたもの。
『四十詩句の集成』という詩篇に収められた
ブッダの弟子であるカッサパによる告白。



わたしは、坐臥所から下って托鉢のために都市に入っていった。
食事をしている一人の癩病人が近づいて、かれの側に恭しく立った。


かれは、腐った手で、一握りの飯を捧げてくれた。
かれが、一握りの飯を鉢に投げ入れてくれるときに、
かれの指もまたち切られて、そこに落ちた。


壁の下のところで、わたしはその握り飯を食べた。
それを食べているときにも、食べおわったときにも、
わたしには嫌悪の念は存在しなかった。





私の親戚にお寺に、観音堂がある。
毎年夏に、そこで小さなお祭りがあり、
準備を私も少し手伝っていた。



女性のハンセン氏病の人が、毎年夜、お参りに来るのを知っている。
ただ、今年は、その女性を見かけなかった。


築60年くらいのボロボロの観音堂だった。
最近、改装して明るくなったのである。


裸電球のみの暗がりのなか、人気のなくなった遅い時刻に、
視力の弱い彼女が、母親に付き添われてやってきて、
観音様に、両肘を合わせて拝む姿を思い出した。


仏弟子の告白―テーラガーター (岩波文庫 青 327-1)


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posted by 信州読書会 宮澤 at 14:11| Comment(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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