信州読書会 書評と備忘録

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2013年06月15日

それでもはボクはやってない 


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痴漢冤罪の審理の過程を描いた映画。
被害者の証言と、状況証拠だけで裁かれる
痴漢裁判の不当性を訴えた作品である。



★感想(以下ネタバレ)
「主人公がドアに挟まっていた上着を取ろうとしていた」ことを
駅員室に伝えにきた女性が、目撃者を捜すビラ配りのおかげで名乗り出る。



ここで、万事解決かなと思いながら見ていたが、
彼女が、主人公の無罪を立証するまで至らなかった。おいおい。


結果、映画の結末が『それでもボクはやってない』という
題名どおりのものになってしまった。


普通なら、目撃者が見つかったことで、主人公が
無罪を勝ちとってめでたしめでたしになるのだが、
そうはならず、一審有罪確定で終わる。
痴漢冤罪のフレームアップが主題なのでこういう結末になったようだ。
二審まで描いた、続編が製作される感じもないので、
え〜〜〜!! という結末であった。


現行の司法制度や捜査方法に対する批判的な意義のある映画だとは思う。
司法関係者や警察官、駅員は観るべき映画だと思うが、
一般の観客にとっては、劇的なカタルシスを欠いている。


主人公がどんな人間で、どんな生活をしていて、
有罪になった後どういう人間になったかまで描かないと、
観客としては、なんだか納得いかない気がする。
要するに、法廷劇のみで、背景となる人間ドラマに乏しい。
20人ぐらい客がいたが、2人ぐらい途中で席を立っていった。


なんで元彼女の鈴木蘭々が協力したのかとか、
どうして、主人公は就職しようとしたのかとか
被害者の女子中学生のこととか、もう少し描いてほしかった気がする。
拘置所のおかまと、性犯罪裁判傍聴オタクの存在は面白かったけど。


悲劇的でも喜劇的でもなく、ただ、勉強になりましたという感想。
脚本も良くて、全く飽きなかった。が、観終わったらかなり疲れた。


昔、学校で見させられたいじめや差別撲滅の啓蒙映画などと
一緒に上映するべき啓蒙映画のような気がする。
満員電車に乗るべきではないことがわかった。

あと、駅員室に行ったら終わりです。

追記

政治的な謀略に痴漢冤罪が使われています。怖いですね。



それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]


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posted by 信州読書会 宮澤 at 13:50| Comment(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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