信州読書会 書評と備忘録

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2013年06月15日

ル・シッド論争 コルネイユ名作集所収 白水社


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コルネイユ名作集 (1975年)

●『ル・シッド論争』について

コルネイユの出世作『ル・シッド』に対して


当時のゴリゴリのアリストテレス主義者のである劇作家の


ジョルジュ・ド・スキュデリが、作品に難癖をつけて


歴史的な大論争に発展したという話である。





要するに、コルネイユがアリストテレスの『三単一の法則』を守らないことや、


歴史的事実を歪めて、不道徳な登場人物を主人公にしたということを、


(現在から思えば、全くどうでもいいようなことを、また、今日誰もそんな論争には関心のないことだ・・・)


ジョルジュ・ド・スキュデリがコルネイユの大成功してに嫉妬し、私怨たっぷりに、ねちねちと攻め立てている。



それも匿名で、コルネイユの名前もあげずに、だ。かなり陰険である。




だが、それ以上にコルネイユも自意識過剰な攻撃的な人物であり、容赦ない反撃に出た。
結局、時の宰相リシュリューがアカデミーの名において介入するまでの泥沼の論争になったそうな。




ただ、ジョルジュ・ド・スキュデリによるアリストテレスの権威を笠に着た


罵倒の『ル・シッド』劇評が、最近の自分の書評とは無縁と思われず、


身につまされたというか、なんだかなあ〜と思わず嘆息したほどの


醜さに満ち満ちていていた。自省を覚えさせる。





『ル・シッド』の戯曲自体はそれほどにはおもしろくなくて、短いにもかかわらず、読み終えるのに3日もかかった。


今日はなぜか、あらすじをまとめる気力も起きないうえに、論争のほうが、作品の2倍くらいの長さなので、


まとめて紹介するのに、気が遠くなった。





でもすごい面白い論争なので、改めて何回かに分けて詳しく紹介したい。



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posted by 信州読書会 宮澤 at 13:36| Comment(0) | 戯曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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