信州読書会 書評と備忘録

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2013年06月13日

夏の流れ 丸山健二 講談社文芸文庫


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★『夏の流れ』あらすじ
二人の幼い子供と妊娠した妻とおだやかな家庭生活を営み
釣りを趣味とする看守の私は
死刑執行を控えた囚人のいる刑務所で淡々と職務に従事している。


新人の看守中川が、死刑囚から蹴られ、騒動が起こる。
慣れない看守生活に嫌気がさしているのを見て
私は彼を釣に誘うが、彼の気持ちは一向に晴れない。


死刑は執行され、中川は退職する。
でも、主人公の生活は変わらない。


★感想
丸山健二の23歳のデビュー作。第56回芥川賞受賞作。
家庭生活と死刑執行という日常と非日常に
折り合いをつけている主人公のたくましい諦観が印象的。


人はなんにために生きているのかという疑問を
一切封殺して、日常性に徹した小説を描くことで
思わぬ迫力が生まれている。


「人生は我慢くらべ」というひとつの真理を提示した作品。


夏の流れ (講談社文芸文庫)


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posted by 信州読書会 宮澤 at 11:56| Comment(0) | 日本文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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