信州読書会 書評と備忘録

世界文学・純文学・ノンフィクションの書評と映画の感想です。長野市では毎週土曜日に読書会を行っています。 スカイプで読書会を行っています。詳しくはこちら → 『信州読書会』 
Facebookページ
『信州読書会』 
YouTubeチャンネル
YouTubeチャンネル「信州読書会」
*メールアドレス
名前

 

2013年06月11日

供養する女たち(コエーポロイ) アイスキュロス ちくま文庫 ギリシア悲劇(1)所収

sponsored link









『アガメムノーン』に続くオレステイア三部作の第二曲


★あらすじ
アガメムノーンの暗殺後、クリュアイメストラとアイギストスの手に落ちたアルゴス。
アガメムノーンとクリュタイメストラの子である
エレクトラとオレステースは冷遇と蔑視のなかで日々を過ごす。


他国を流浪したオレステースは従兄弟で友人のピュラデスとともに、
故国アルゴスに戻り父の仇討ちを計画する。



二人はオレステースが他国で亡くなったことを報せに来た使者だと身分を偽り、
アイギストスとの面会をはたし、暗殺を決行する。


続いて現われた実母クリュタイメストラは乳房を見せて
息子のオレステースに命乞いをする。

情にほだされず、アポロンの神託を信じてオレステースは母も殺害し
亡き父の仇討ちを遂げるが、復讐の女神エリーニュスの幻に苛まされて狂気に陥る。



父の仇討ちも重要であるが故国アルゴスが
将来クリュアイメストラとアイギストスの子によって統治されるのを
防ぐという目的がオレステースの悲願であり、
これは、正当な後継者としての自覚である。



崇高にして敬虔な自覚を抱くオレステースと
仇討ちに向かうオレステースの正義を神々に訴え、
ひたすらに彼の成功を祈るコロスの存在が
この悲劇を格調高いものにしている。


格調の高さで、アイスキュロスは、エウリピデスを遥かに上回ると確認できる。


ギリシア悲劇〈1〉アイスキュロス (ちくま文庫)


sponsored link





posted by 信州読書会 宮澤 at 11:10| Comment(0) | ギリシア古典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。