信州読書会 書評と備忘録

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2013年06月10日

カリギュラ・誤解 カミュ 新潮文庫


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★『カリギュラ』あらすじ
妹であり恋人であったドリジュラを失い
人間不信になった皇帝カリギュラは
臣下をかたっぱしから殺戮しはじめる。



ギリシア悲劇に似た古典的な風格を備えていることで、
なんとか救われている作品。


その後『異邦人』で展開される離人症的なテーマが表現されている。



現代に喩えるならば、
カリギュラは狂信的なファンに囲まれ、若者の破壊衝動を代弁し
演奏後ひらすら機材を壊すロックスターというところだろう。



ヴィーナスに扮して、倒錯的な陶酔にひたるカリギュラが
臣下とともに破壊的な詩の朗読会を繰り広げるシーンは、
デヴィット・ボウイをはじめとする追随者を生んだと思われる。


セゾニアはカリギュラの情婦兼マネージャーといったところだろうか。
アメリカ全土のライブについてゆくナンシー・スパンゲンみたいな女。



インディーズ時代のカミュに触れられるライブ音源のブートレッグみたいな作品。


あるいは、『ハムレット』をスティーブ・アルビニが再編集したようなハードコアな作品。
(もとろん、渡辺守章がアルビニというわけではない。)


文庫本としては品切れになっている。



『誤解』は明らかに習作。
飛ばし読みで充分であるが、アメリカンニューシネマっぽいチープさには少し惹かれる。

カリギュラ・誤解 (新潮文庫)


新訳出ました。



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ラベル:カミュ
posted by 信州読書会 宮澤 at 13:19| Comment(0) | 戯曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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